フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。
①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。
・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。
ぎふフューチャーセンターは、大学、地域、自治体がともに地域の課題を探り、未来に向かって新しい価値をつくる対話の場で、岐阜大学の「地(知)の拠点整備事業」の取組みの一つです。
今年度の第2回目は、岐阜大学と高山市の共同開催で、高山市が提案したテーマについて、大学生、大学教職員、高校生、高山市職員及び高山市民の皆さんが話し合いました。
高山市を「住みよいまちに、住みたいまちに」
未来へつなぐ対話の場
多様な人々が対等な立場でアイデアを創出
6月20目、高山市役所にて、「若者が魅力を感じる[まちづくり] と[課題]Jをテーマにぎふフューチャーセンターを開催しました。
ファシリテーターを高木朗義副センター長(工学部教授)が務め、KJ法(テーマに基づいて、各自が意見を付箋に書き出し、模造紙に披露して図解化してまとめる方法)により場の進行を行いました。
最初に、参加者全員がアイスブレイクを行いました。これは、参加者が打ち解け合い、話しやすい雰囲気をつくるためのもので、前回(Vol.4)と同じくサイコ口を使ったアイスブレイクを行いました。場が和んだところで、高山市の職員が参加者ヘ高山市の取り組みや状況を説明して情報の共有を行ってフューチャーセッションに入りました。
セッションで、は3つのセッションを設けてテーマに対する改善策を具体的に導きました。
第1セッションは、「自分たちにとって住みたいと思うまち」について話し合い、理想のまちの形が示されました。第2セッションは、「住みたいと思うまちと、高山市を比較して良い点と悪い点」として、前セッションと関連させて理想と現実を確認しました。第3セッションでは、前セッシヨンで挙がった意見を基lこ「良い点を更に良く、悪い点を良くするにはどうしたら良いか」を話し合い、具体的怠改善策を探り、これをまとめて各グループごとに発表がありました。
最後の発表では、高山市について「豊かな自然と伝統文化がいきづくまち」,「人のつながりがあり安全なまち」及び「美昧しい食材や高い木工技術で製造された木工製品があるまち」と優れた点が挙げられました。しかし、「優れた地域の情報を他へ発信する時に、情報を具体的に伝える努力が不足している」という意見や「地元の人はもっと地元の良い点を知って欲しい」などの客観的な意見がありました。
ぎふフューチャーセンターは、岐阜大学と連携自治体で開催し、大学関係者と地元住民及び自治体職員が地域課題を多面的な視点で意見交換するため、地域の特色を再確認して様々芯アイデアの創出が期待できます。
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ファシリテーターの主な役割
①対話の目的を明確にして場をつくります。
②参加者から、意見が活発に交わされるように場をつくります。
③参加者の想いを共有し、参加者の行動の変化を促します。
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参加者へわかりやすく手順を説明 | 効率よく、全体を進行 | 個人を尊重し、活発な意見を出す |
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道具を使ってアイスブレイク | 場の雰囲気づくりも大切な要素 | 全体のまとめ役 |
![]() | 研究成果を踏まえ意見交換 高山市民の皆さんや、市役所の職員と意見交換をする機会が |
![]() | 対話で生まれる人とのつながり 地域や行政の人たちと話す機会を楽しみに参加しました。 |
![]() | 情報収集・発信の場 高山市に住んでいても、入ってくる地元の情報や入ってこない地 |
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