フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。
①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。
・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。
まちづくりのための幸せを考える
2021年5月12日(水)に瑞浪市との共同開催で、岐阜大学生、瑞浪市職員、瑞浪市民の計31人が参加し、ぎふフューチャーセンターを実施しました。
瑞浪市は、「幸せ実感都市」を掲げて、施策の取組を展開しており、今回の開催は市職員の政策立案研修の一環でもありました。参加者はまちづくりにおける幸せとは何かをテーマに、個人としての幸せ、また幸せを実現するための方法を市民間の協働、行政との協働という観点から議論を行いました。
個人の幸せは、より個人の時間が充実することにつながるということ、他者との連携で感じる幸せは、地域活動やコミュニティの形成によることが大きいとのまとめがあり、最後に、各グループで瑞浪市の未来ビジョンを提案しました。参加者は、様々な経歴の方々と意見を交わし、「幸せ」という漠然とした概念について自分の考えを深めることができました。
今回のまとめ
瑞浪市の未来ビジョン(未来の瑞浪市を表すフレーズ)
〇 HOME MADE家族
〇 未来へ生きる
〇 つながり広がるみずなみ市
〇 みんなともだち!みずなみし
今後の展開
得られた成果をもとに、今後の瑞浪市の「幸せ実感都市」政策立案に生かされます。
担当者の感想(瑞浪市秘書課)
学生・職員・高齢者がそれぞれどんなときに幸せを感じるのか、どんな違いがあるのかなど、活発に議論していただき、多くの気付きを得ることができました。今後も皆さんとの取組みを続け、魅力あるまちづくりに繋げていきたいと思います。
地域コミュニティを支える
消防団の未来を考える
2月19日(土)に岐阜県消防課との共同開催で、岐阜大学生、消防関係者の計19人が参加し、ぎふ
フューチャーセンターをオンラインにて実施しました。
消防団は地域を支える重要な役割を担う一方で、少子高齢化や過疎化、地域住民の働き方の変化により、消防団の担い手不足、とりわけ若者の消防団離れが深刻となっています。そこで、今回のフューチャーセンターでは、現状の課題を洗い出し、地域における消防団の役割を再確認し、若者(男女問わず)をはじめ地域住民が参加しやすい、新しい消防団のあり方について考えました。
午前の第1部では、地域における消防団の役割の整理を行い、消防団の課題について議論しました。午後の第2部では、新しい消防団のあり方について議論を重ね、令和時代に対応した消防団へつながる提案が行われました。
今回のまとめ
令和時代に対応した消防団へつながる提案
〇 若者にも伝わる消防団の魅力発信
昭和のイメージを脱却(名称を変える)
・団員が無料で使える筋トレルームを作る
・若者の入団を促進、高校生、大学生に特化した広報活動
〇 段階ごと(入団前と入団後)のモチベーションアップ対策
・入団前は入団メリットの周知、入団後はやりがい向上対策
〇 入団のハードルを下げる
・インターンシップ制度、気軽に体験できるお試し入団制度
今後の展開
提示された意見は、今後、県内の消防団の活動の取組みに活用される予定です。
担当者の感想(岐阜県消防課)
これからの消防団のあり方について、オンラインでの開催ながらも参加者が真剣に考え、議論し、具体的な施策提案を班ごとにしていただいた。消防団に対する印象や若者への魅力的な情報発信などについて、学生の目から見た率直な意見をいただいたので、今後の施策に役立てたい
FC通信VOL.40のPDFはこちら↓
2025.01.15 | |
2025.01.14 | |
2024.12.27 | |
2024.12.17 | |
2024.12.09 |