月別アーカイブ: 2023年7月

令和5年度第1回地域学校協働活動推進員等育成研修(全4回)を実施しました

 令和5年6月29日(木)に、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業の一つである「第1回地域学校協働活動推進員等育成研修」(以下、「育成研修」)を実施しました。

 ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学の共同で設置されました。同センターは、①人材育成・確保、②調査研究、③普及促進を行っており、今回の育成研修は①人材育成・確保に関する取り組みです。

 今年度は86名の受講申込がありました。受講者は、県内各地域の社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍している方々で、様々な課題意識をもって参加されていました。

 育成研修はオンラインで開催し、宇都宮市(講師)、岐阜大学 (オンライン事務局)、受講者の自宅等をWeb会議システムで結んで実施しました。

 益川浩一センター長から育成研修の目的や概要を説明したあと、一般社団法人とちぎ市民協働研究会代表理事/元宇都宮大学教授 廣瀬隆人氏から、地域学校協働活動の概論として、地域学校協働活動やコミュニティ・スクール(学校運営協議会)をどのように捉えて実践していけばよいか、地域学校協働活動推進員の役割や可能性等について講話をいただきました。

 講話後のWeb会議システムのグループミーティング機能を活用した受講者同士のグループ交流や質疑応答では、積極的な意見交流や情報交換が行われました。廣瀬氏からは、他地域の「先進事例」ではなく、地域の歴史を地域の高齢者から聞く「先人事例」により地域を理解し、学ぶ重要性や、学校運営協議会等の会議の場の盛り上げ方、温め方のコツの紹介といった、受講者の地域学校協働活動での困りごとに対する有益な助言が行われました。

 受講者からは、質問だけでなく、廣瀬氏に自身の地域と学校の現状や課題を伝える場面もあり、双方向での学び合いの場となりました。

 次回の育成研修は令和5年8月に実施する予定です。受講者が今回の育成研修で学んだことを生かし、それぞれの地域でより一層活躍されることを期待しています。

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廣瀬隆人氏による講演の様子

研修の様子
育成研修(オンライン)の様子

大垣市「上石津地域学校協働活動本部設立準備プロジェクト会議(仮称)」の参加者を対象とした講演会を実施しました

 令和5年6月27日に、上石津地域事務所において、大垣市「上石津地域学校協働活動本部設立準備プロジェクト会議(仮称)」の参加者を対象に「地域学校協働活動支援プログラム」を実施しました。講師は、岐阜小学校学校運営協議会長 青山朋宏氏です。講演会では、2つの小学校の統合時から現在に至るまでの、組織の変遷や合言葉の作成、非認知能力を育むために行う数々の活動の話が、講師のにこやかな笑顔とともに展開されました。上石津地域では、義務教育学校・上石津学園の開校を令和6年4月に控えており、参加者は、自分事として熱心に聞き入っていました。

 参加者からは、「各地域の伝統を統合でどうしていったらよいのか」や「人が集まるワークショップにするにはどうしたらよいのか」など多くの質問がありました。「話し合う」ことの大切さや「大人が楽しむ」という心構えを学ぶことができました。

 今後、上石津地域学校協働活動本部設立に向け、プロジェクト会議を重ねていく予定です。

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瑞浪市「瑞浪市社会教育委員」を対象とした講演会を実施しました

 令和5年6月21日(水)に瑞浪市総合文化センターで、第2回瑞浪市社会教育委員会定例会が開催され、社会教育委員10名が参加しました。
 
 今年度の社会教育委員会の調査研究テーマは「瑞浪市地域学校協働活動の推進について」です。地域学校協働活動に関する共通認識を深めるため、ぎふ地域学校協働活動センターの「地域学校協働活動支援プログラム」による講演会を実施しました。

 講師は高山市大八まちづくり協議会のコーディネーターで、大八まちづくり協議会の事務局として、高山市立東山中学校に常駐し、地域と学校の協働活動に精力的に取り組んでいる山本真紀氏です。

 山本氏から、「高山市大八地区での地域学校協働活動について」というテーマで、学校運営協議会と地域学校協働活動の連携の仕方、手段ではなく目的を明確にした取組等について講演していただきました。さらに、実際に活動が始まると出てくる困り事に対する手立てや社会教育委員の役割等も学ぶ機会となりました。また、「かつて地域行事に参加した子どもが、成人して地域に戻り、講師として行事に参加してくれた喜び」や、「効果はすぐには出ない。試行錯誤を繰り返しながら、こつこつと続けていくしかない」といった点についてもお話があり、各社会教育委員が今実践していることへの後押しとなる講演会となりました。

 定例会の後半は、調査研究する内容や各学校の学校運営協議会委員に実施するアンケート内容の検討が行われ、社会教育委員代表の有賀秀雄氏や副代表の伊藤孝一氏を中心に活発に意見交流が行われました。

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「コミスクふるにし」サポーターズクラブを対象とした講演会を実施しました

 令和5年6月17日(土)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業の一つである「講師派遣プログラム」を活用し、「コミスクふるにし」サポーターズクラブ交流会が開催されました。

 飛騨市には8つの小中学校があり、令和2年4月より全ての学校にコミュニティ・スクールが導入されています。飛騨市立古川西小学校は、学校運営協議会、地域学校協働本部が既に組織されていますが、今回、校区内の様々な企業や地域ボランティア団体等で構成される「コミスクふるにし」サポーターズクラブを立ち上げ、講演会及び交流会を企画しました。

 古田哲也氏(下呂市立小坂中学校教頭)を講師にお招きし、近隣地域の先進事例や地域の大人がそれぞれに自分事として捉え活動を行っていくことについてお話いただきました。

 講演では、地域・家庭・学校の三者が連携・協働する要として「わがまち(願いの共有)」、「わがごと(当事者意識)」、「わがままに(連携・協働)」の3つの柱を紹介し、それぞれが役割と責任を自覚した「願いの生み出し」、「願いの検証」、「願いの評価」を行うことが大切であることを、事例を交えて紹介していただきました。講演後、参加者は5つの分科会に分かれて、それぞれの活動についての意見交換等の交流会を行いました。

 参加者からは、「事例を知るだけではなく、この取組がどう未来の子どもたちへ繋がっていくかがよくわかる話で、これからの取組の参考になった」、「より自分たちが行ってきた活動が、古西校区にとっても、地域住民にとっても意味のあることに気付く機会にもなった」といった声が聞かれました。

 この交流会を機に、古川西小学校の取組がさらに活発になり、地域全体で子どもたちを育む機運が高まることを期待しています。

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