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令和4年度岐阜県地域学校協働活動フォーラム2022を実施

 令和5年2月10日(金)に、ぎふ地域学校協働活動センターの一年間の成果報告および学び合いの機会である「岐阜県地域学校協働活動フォーラム2022」を実施しました。参加申込者は418名で、地域学校協働活動、特に本フォーラムのテーマである「地域学校協働活動と学校運営協議会の一体的推進」への関心の高さがうかがえるものとなりました。

 ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学の共同で設置されました。同センターは、

1.人材育成・確保(市町村や社会教育関係団体と連携し、地域学校協働活動推進員(コーディネー
  ター)などを育成する研修や、学生ボランティアの育成・確保)
2.調査研究(市町村や社会教育関係団体と連携し、協働活動や家庭教育等の先進性・モデル性のある
  実践事例等の調査研究を実施し、発表・報告)
3.普及促進(出前講義やワークショップに参画するなど市町村における推進体制づくりを支援すると
  ともに、実践活動の促進に向けた普及イベント等を開催)

を行っています。
 参加者は、岐阜県内各地域において、社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍されている方々であり、特に校長・教頭といった学校の管理職の方々が多く参加されていました。東京都(講師)、岐阜大学サテライトキャンパス(主会場)、公民館や学校等の会場、参加者の自宅等をZoom(ウェビナー)で結んで、会場とオンラインどちらの方法でも参加可能な形で実施しました。

 今回は、文部科学省国立教育政策研究所総括研究官志々田まなみ氏から「地域学校協働本部と学校運営協議会の一体的推進による地域学校協働活動の推進」について講演(オンライン)をいただきました。続いて、実践紹介として、羽島市立羽島小学校主幹教諭大野隆次氏から「羽島モア学園 絆会議の実践を通して」と題する報告(主会場)をいただきました。講演・報告の後には、Q&A機能を用いてオンラインで、また、会場参加者からは対面で講師に質問があり、講師から丁寧な回答がありました。参加者は、直接講師の方々に自身の地域と学校の現状や課題に関する質問をするなど、双方向での学び合いの場となりました。最後に、ぎふ地域学校協働活動センター長(岐阜大学地域協学センター長)益川浩一がセンターの一年間の活動及び成果の報告、フォーラム全体のまとめを行ったうえで、閉会となりました。

 参加者の皆様におかれましては、今回のフォーラムで学んだことを生かし、それぞれの地域でご活躍いただけることを期待しています。

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駅前サテライトキャンパスでの受講の様子

各務原市立蘇原中学校「蘇中塾」において学生ボランティアによる学習支援を実施

 令和5年1月25日(水)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業の一つである学生ボランティアマッチング機能を活用し、岐阜大学の学生ボランティア4名(工学部4年生1名、工学部1年生1名、教育学部2年生2名)が各務原市立蘇原中学校「蘇中塾」にて学習支援を実施しました。「蘇中塾」の参加中学生は、6名でした。

 蘇原中学校では、放課後に「個性の伸長・自己決定力・コミュニケーション力等の育成」を目的として、様々な講座を中学生に提供する「アフタースクール」を実施しており、「蘇中塾」は、その一講座です。「蘇中塾」は、学習において分からないことがある、困っているという中学生を対象として基礎基本の問題から発展的な問題まで丁寧に教える場です。前期・後期それぞれ3日ずつあり、今回は15:05~15:55の時間帯で実施されました。

 今回は学生ボランティアの人数が多く、参加中学生が少なかったため、ほぼマンツーマンの状態で学習支援を行いました。今回参加した学生ボランティアは、中学生に気軽に話しかけて話をしやすい環境づくりに努力したり、計算問題などに対する中学生の質問には、ノートに図を描きながら分からない原因を一緒に考えるなど学習の支援を行いました。参加した学生ボランティアからは、生徒の積極性の違い、教員がタブレット等に対応できる能力を有する必要性、地域との連携における課題などを学ぶことができたといった感想が聞かれ、学生ボランティアにとっても成長や学びの場となりました。


ボランティア活動の様子
学生ボランティアの活動の様子

山県市地域未来塾「Fight Basic」において学生ボランティアが学習支援を実施

 令和5年1月19日(木)にぎふ地域学校協働活動センター事業の一つである学生ボランティアマッチング機能を活用し、岐阜大学の学生ボランティア1名(教育学部2年生)が山県市高富中央公民館で行われた地域未来塾「Fight Basic」に参加しました。実施時間は、17時から19時の間で行われています。この日は約25名の中高生が参加していました。

 地域未来塾「Fight Basic」は、中高生を対象として、国語、算数・数学、英語、理科、社会の基礎問題を学習してもらい、まなびサポーター(学習支援員)が質問への対応や答え合わせなどを行っています。

 今回は、まなびサポーターから学生ボランティアに対して、参加する中高生の普段の様子、学習支援を行う際の留意事項などの説明や助言を聞いた後で、学年ごとに分かれている部屋に自由に移動しながら中高生の学習の支援を行いました。

 参加した学生ボランティアは、困っている中高生に声掛けをする、学校などの日常生活における話や学生ボランティアの経験話などもしながら場を和ませる工夫をする、中高生の質問に対してはメモ用紙に図を描くなどして分かりやすく説明するなどの活動を行っていました。参加した学生ボランティアは、「教える側はどのように教えたらわかってもらえるかを考えさせられるし、異なる世代の人と交流することによって新たな考え方に触れることができて楽しい活動になった。」といった感想が聞かれ、社会教育の現場における学習支援の意義や課題を発見し、考える機会となり、学生ボランティアにとっても気づきや学びの場となりました。

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地域未来塾「Fight Basic」での学生ボランティアの活動の様子

各務原市立蘇原中学校「蘇中塾」において学生ボランティアによる学習支援を実施

 令和4年12月14日(水)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業の一つである学生ボランティアマッチング機能を活用し、岐阜大学の学生ボランティア1名(工学部4年生)が各務原市立蘇原中学校「蘇中塾」にて学習支援を実施しました。「蘇中塾」の参加中学生は、8名でした。
 蘇原中学校では、放課後に「個性の伸長・自己決定力・コミュニケーション力等の育成」を目的として、様々な講座を中学生に提供する「アフタースクール」を実施しており、「蘇中塾」は、その一講座です。「蘇中塾」は、学習において分からないことがある、困っているという中学生を対象として基礎基本の問題から発展的な問題まで丁寧に教える場です。前期・後期それぞれ3日ずつあり、今回は15:05~15:55の時間帯で実施されました。
 今回参加した学生ボランティアは、中学生に気軽に話しかけて話をしやすい環境づくりに努力したり、計算問題などに対する中学生の質問には、ノートに図を描きながら分からない原因を一緒に考えるなど学習の支援を行いました。また、中学生から大学生活に関する質問もあり、中学生自身の進路選択や今後のキャリアを考えるきっかけにもなっていたようでした。参加した学生ボランティアからは、「中学生が問題に対して抱く『難しさ』を学生ボランティアが理解することの重要性を学んだ」との感想が聞かれ、学生ボランティアにとっても成長や学びの場となりました。

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学生ボランティアの活動の様子

令和4年度地域学校協働活動推進員等フォローアップ研修(第2回目)を実施

 令和5年1月26日(木)に、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業の一つである「地域学校協働活動推進員等フォローアップ研修」を実施しました。
 ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学によって共同で設置されました。同センターでは、
1.人材育成・確保(市町村や社会教育関係団体と連携し、地域学校協働活動推進員(コーディネー
  ター)などを育成する研修や、学生ボランティアの育成・確保)
2.調査研究(市町村や社会教育関係団体と連携し、協働活動や家庭教育等の先進性・モデル性のある
  実践事例等の調査研究を実施し、発表・報告)
3.普及促進(出前講義やワークショップに参画するなど市町村における推進体制づくりを支援すると
  ともに、実践活動の促進に向けた普及イベント等を開催)
を行っています。
 受講者の皆さんは、地域学校協働活動推進員等育成研修を修了後、県内各地域において、社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍されており、様々な課題意識をもって参加されていました。山形県小国町(講師)、岐阜大学サテライトキャンパス(主会場)、参加者の自宅等をZoomで結んで、会場とオンラインどちらの方法でも参加可能な形で実施しました。今年度は54名の受講申込がありました。
 今回は、山形県小国町教育委員会社会振興課統括的な地域学校協働活動推進員(兼)コミュニティスクールディレクター渋谷洋司氏から「地域学校協働活動による町民総がかりの教育と学校を核とした地域づくり 小国町のコミュニティ・スクールの取組」について報告をいただき、ブレイクアウトルームを活用したグループでの情報交換や講師との質疑応答、意見交換を行いました。受講者は、直接講師の方々に自身の地域と学校の現状や課題を伝え、質問をするなど、双方向での学び合いの場となりました。
 フォローアップ研修は今回で終了となりますが、これまでの研修で学んだことを生かし、それぞれの地域でご活躍いただけることを期待しています。

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駅前サテライトキャンパスでの受講の様子