フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。
①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。
・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。
令和6年7月8日(月)に岐阜県子育て支援課との共同開催で、「『こどもまんなか・ぎふ』を考える」をテーマにぎふフューチャーセンターを実施しました。参加者は、大学生10人、教員1人、岐阜県職員3人、羽島市職員1人の合計15人でした。
岐阜県庁では、こども基本法に基づき、県の全てのこども・若者にとって幸せな生活の実現に向けて、こども政策を総合的に推進するための「岐阜県こども計画」を新たに策定しています。今回のフューチャーセンターは、「こどもまんなか・ぎふ未来会議」としても位置づけて、計画の当事者となる大学生とこども政策を担う行政職員などがチームとなって「こどもまんなか・ぎふ」の実現について、話し合いました。
当日は、岐阜県子育て支援課の野寺さんから岐阜県こども計画についてレクチャーを受けたうえで、大学生と行政職員、教員がともに、「こどもまんなか」な社会の実現に向けて、「こどもまんなか」な社会とは何か、また現状と課題、課題解決に向けてできることを議論しました。
「こどもまんなか」な社会については、「自分の居場所がある」、「友達と遊ぶことができる」、「こどものやりたいことができる」などの意見があり、実現に向けた取組みとして「国立大学の無償化」、「こどもの視点に立つ」、「かかわりをもつ・あいさつをする」、「遊べる場所を増やす」、「経済的支援」などの意見がありました。
最後に、各チームで「こどもまんなか」な社会が実現された岐阜県の将来ビジョンについて話し合い、「1人1人が夢を実現できる社会」、「皆が自分事として捉え、子どもから広がる明るい社会」、「こどもが大人になっても、活気ある社会」が提案されました。
今後、岐阜県で、こども計画の策定や様々な取組みに今回のフューチャーセンターの成果が活かされることが期待されます。
岐阜県庁からのレクチャーの様子 グループワークの様子
発表の様子 グループワークの成果(将来ビジョン)
令和6年5月20日(月)に瑞浪市との共同開催で、「まちづくりのための幸せを考える」をテーマにぎふフューチャーセンターを実施しました。参加者は、大学生10人、瑞浪市職員6人の合計16人でした。
瑞浪市は、「幸せ実感都市」を掲げて取り組みを展開しており、今年度の職員政策立案研修の一環として、フューチャーセンターを実施しました。
今回のフューチャーセンターでは、瑞浪市の総合計画に関するレクチャーを受けたうえで、瑞浪市職員、大学生がともに、まちづくりにおける幸せとは何かをテーマに、個人としての幸せ、また幸せを実現するための方法を市民や行政との協働という観点から、議論を行いました。幸せについて、生活面、人間関係、安全、自然、趣味などで感じられることや、幸せになるためにできることとして、人や市役所とのコミュニケーションを大事にする、自然を守る、遊べる交流スペースを作るなどの意見がありました。最後に、瑞浪市の未来ビジョンとして、「聴いて感じて行動する瑞浪市」、「つながり愛のみずなみ市」、「市政と住民が共につくりあげる瑞浪市」が提案されました。
今後、瑞浪市は今回のフューチャーセンターの成果を活かし、新たな政策の立案に向けて取り組まれます。
グループワークの様子 グループワークの成果
講評の様子 参加者全員の集合写真
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2024.09.09 | 全学共通教育科目(岐阜学)「持続可能な地域と環境リテラシー」で受講学生たちが講義での学びをまとめた高校生向け冊子が完成しました。(2024年3月) |
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