月別アーカイブ: 2026年7月

岐阜市長と愛知県あま市長が社会教育士養成課程講義の学生企画を視察しました

 令和8年7月18日(土)、岐阜市 柴橋正直市長と、愛知県あま市 八島堅志市長が、社会教育士養成課程(全学共通教育)授業「学習者の特性と支援方法」の視察に訪れました。本授業は、社会教育・生涯学習の現場において学習者の特性に応じた支援ができるよう、学習に関する基礎的知識、ファシリテーションの技法等を理解し、実際に小中学生を対象とした講座を企画・実施することを通して実践的に学ぶことを目的としています。

 この日は、これまでの講義を通して学生たちが企画した講座「知的探求部~かみひこうき編~ 君たちはどう飛ばすか!」を岐阜大学内講義室にて実施しました。同講座は、参加者が大学生と一緒に楽しく紙飛行機作りすることを通して、学校や学年を超えて交流し、他者の考えを取り入れ試行錯誤しながらよりよいものを生み出していくことを経験し、何度も挑戦することの大切さを体験的に学ぶことをねらいとしたものです。対象は小学校3年生から中学校3年生で、当日は25名の子どもたちが参加しました。
 大学生の進行のもと、子どもたちは折り方や材料に工夫を凝らしてオリジナリティあふれる紙飛行機を作成し、どの紙飛行機がより遠くまで飛ぶか実験を重ねました。講座開始直後には飛距離の伸び悩む紙飛行機が多く見られたものの、子どもたちが互いの工夫を取り入れ改良を重ねる中で、全体の飛距離も次第に伸びていきました。
 子どもたちから寄せられた感想では、「いろいろ改良していたら遠くまで飛ぶものができてよかった」、「失敗しても何度も作れるから楽しかった」、「みんなとできてうれしかった」といった声があり、子どもたちが挑戦する楽しさを実感できたことがうかがえました。
 柴橋市長と八島市長からは、学生たちが真剣に検討を重ねたことで、子どもたちが互いに助け合いながら、楽しく試行錯誤できる企画を実現できた点を高く評価いただきました。

 講座終了後には、柴橋市長、八島市長、岐阜大学地域連携推進本部地域協学センターの岩澤センター長、益川教授による懇談が行われました。人口減少や高齢化が進む中、地域において大学生をはじめとする若者が地域住民と双方向的に関わっていくことは、地域のにぎわいを生み出すとともに、学生自身の学びを深めることにもつながるとの意見が交わされました。
 両市長からは、地域活性化に教育の視点を取り入れ、若者の力や発想をまちづくりに生かすためにも、自治体と大学との連携を一層深め、学生が地域のさまざまな世代をつなぐ役割を担える活躍の場を広げていきたいとの考えが示されました。

 岐阜大学社会教育士養成課程では、自治体や企業との連携を通して、今後も社会教育・生涯学習および地域学校協働活動の一層の推進と充実に取り組んでいきます。

                                                       

                 


企画の主旨を説明する学生たち

  


自作した紙飛行機を飛ばす子どもたち

令和8年度 第1回地域学校協働活動推進員等育成研修を開催しました

 6月23日(火)、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業の一環として「第1回地域学校協働活動推進員等育成研修」をオンラインで開催しました。

 ぎふ地域学校協働活動センターは、岐阜県と岐阜大学が共同で設置した組織です。「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、「人材育成・確保」「調査研究」「普及促進」の3分野で活動しています。
 育成研修は「人材育成・確保」に関する取組として毎年度全4回実施しており、地域学校協働活動に携わる方々が基礎知識や実践方法を学びます。今年度は、地域学校協働活動推進員や今後就任予定の方、岐阜県子育て支援研修修了者など86名の受講申込がありました。

 第1回となる今回は、岐阜県生涯学習企画監 平工雅之氏による挨拶からはじまり、益川浩一教授から本センターの概要と研修の目的について説明がありました。
 その後、廣瀬隆人氏(一般社団法人とちぎ市民協働研究会代表理事/元宇都宮大学教授・元北海道教育大学教職大学院教授)による講演「コーディネーターの心と技」を行いました。地域学校協働活動の在り方は地域の状況や人材によって異なること、コーディネーターの役割も地域や状況によって異なることを前提としながら、コーディネーターが地域や学校とどのように関わり、活動を支えていくかについて、具体的な事例を交えてご紹介いただきました。
 講演後は、参加者がグループに分かれて意見交換を行いました。それぞれの立場から講演の感想を共有するとともに、地域における実践の状況や課題等について活発な議論が交わされました。
 質疑応答では、「活動が属人的になってしまうが、持続可能とするためには何ができるか」など多くの質問が寄せられました。廣瀬氏からは「コーディネーターのチームを作ることで属人性による問題を避けられる」との提案があり、実践事例を交えながらその効果や難しさについて解説されました。このほか、地域人材の活用方法や、民間団体との連携、人口減少を見据えた活動の在り方、行政関係課との関わり方などについても意見が交わされ、参加者にとって多くの学びを得る機会となりました。

 次回の育成研修は8月25日(火)に実施する予定です。受講者が今回の育成研修で学んだことを生かし、それぞれの地域でより一層活躍されることを期待しています。


廣瀬氏による講演の様子


質疑応答の様子