令和7年1月23日(木)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業のひとつである市町村支援プログラムに基づき、下呂市立尾崎小学校の学校運営協議会が主催する研修会へ講師派遣を行いました。
本研修会は、地域学校協働活動やコミュニティ・スクールの実際を知り、運営の組織・目的について理解を深めることを目的に行われました。参加者は尾崎小学校の学校運営協議会委員、教職員、保護者、地域住民など計15名でした。
研修会ではまず、高山市の大八まちづくり協議会 山本真紀氏から、学校運営協議会と地域学校協働活動の役割、ならびにそれらを一体的に推進する意義について、山本氏が携わる大八まちづくり協議会を事例とした講話がありました。
その後、KPT法を用いたグループワークによって、尾崎小学校コミュニティ・スクールの活動に関する現状と課題点、今後の活動で行っていきたいことを洗い出し、具体的な動き出し方や地域の目指す姿を明確にしていきました。
各グループからの発表では、今後の活動に向けた改善点として「役職のときだけ関わるのではなく、地域に関わる一人として、地域ぐるみで子どもを育てる必要がある」、「地域の担い手づくりのために、たくさんの素晴らしい活動をしている。これらの良さを地域全体で共有し、巻き込んでいく必要がある」、「関わっている大人が楽しく活動することで、参画する人が増える」といった意見が出ました。
また、学校運営協議会副会長からは、「講師の先生に尾崎小学校コミュニティ・スクールで行っている活動を価値づけていただいたことで、現在の取組が将来の地域の担い手づくりにつながっていて、今後も改善しながら継続していけばいいと励みになった。それぞれの活動で、子どもの意見から活動内容を検討している。今後さらに主体性を育むために、こどもが主導の活動を行っていくと、地域づくりの担い手となる子を育成できると感じた」と感想をいただきました。
ぎふ地域学校協働活動センターでは、今後も市町村支援プログラム等を通じて、地域学校協働活動を支援する取り組みを進めていきます。
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令和6年度第2回地域学校協働活動推進員等フォローアップ研修を実施しました
令和7年1月21日(火)、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業の一つである「地域学校協働活動推進員等フォローアップ研修」を実施しました。
ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学の共同で設置されました。同センターは、①人材育成・確保、②調査研究、③普及促進を行っております。
今回の研修は、地域学校協働活動推進員等育成研修を修了後、県内各地域の社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍されている方を対象に、より深い地域学校協働活動の理解を促すことを目的とした、発展的な学びや情報共有の場です。今年度は22市町57名の受講がありました。
はじめに、揖斐川町小島公民館 公民館主事 衣斐淳美氏から「地域みんなで子どもをはぐくむために~多世代が学びあい、育ちあう地域づくり~」と題した講演をおこないました。講演では、地域全体で子どもを育むために重要である①地域のことを考え、学び、創り出す人材の育成、子どもと大人が学び合い、成長できる場づくりといった「人づくり・土壌づくり」②地域づくり協議会といった「大人が活躍できる場」について、ご自身の経験や現在の揖斐川町での取り組みをもとにお話しいただきました。質疑応答では、公民館職員等も含めた施設運営体制、地域づくり協議会の設立背景や現状・課題、学校・社会教育施設・教育委員会とのコミュニケーションや連携体制等について活発な情報交換が行われました。
その後、ぎふ地域学校協働活動センター長の益川浩一教授のファシリテートにより、受講者間でKPT法を用いたグループワークを行い、受講者がそれぞれの実践で行っていること(Keep)、課題や問題点(Problem)、改善に向けて挑戦したいこと(Try)を共有し情報交換をしました。最後に、今後挑戦したいことを一人一枚の紙にまとめ、全体に向けて参加者が一人ずつ発表し、研修を終えました。
なお、今回の研修には、静岡県教育委員会職員2名が視察に訪れ、岐阜県の地域学校協働活動やその支援活動について県域を越えて周知する機会ともなりました。 フォローアップ研修は今回で終了となりますが、これまでの研修で学んだことを生かしながら、それぞれの地域でご活躍いただけることを期待しています。