令和7年6月6日(金)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業のひとつである市町村支援プログラムに基づき、令和7年度御嵩町公民館職員・社会教育委員研修会へ講師派遣を行いました。
研修は御嵩町の公民館職員や社会教育委員、教育委員会事務局の学校教育・社会教育関係者など22名が参加し、地域づくりを自分ごとにするための活動や働きかけについて考えることを目的に行われました。
研修会では、まず揖斐川町小島公民館主事で社会教育士の衣斐淳美氏による講話がありました。この中では小島公民館での幼児教育学級や家庭教育学級との関わり、夏祭りを通した中学生との関わりなど、世代を超えて地域の人々がつながる様々な場づくりの事例について紹介されました。またこうした場づくりや、その計画・準備段階が地域のことを自分ごととして捉えることにつながったり、自身のやる気が自信となってやがて地域づくりのエネルギーになったりするといった人づくりの大切さなどが話されました。研修の後半では小グループ交流会として、参加者が講話の内容を振り返りながら地域の実情について話し合ったり、それぞれの立場からの今後の地域との関わり方について意見交換しました。
研修を通して、地域の仲間を増やすために参加型の企画を運営参加型の企画へと発展させることの大切さを学んだり、「世代間をこえた連携を通して次世代につながる仕組みを考えていきたい」といった感想がありました。
ぎふ地域学校協働活動センターでは、今後も講師派遣プログラム等を通じて、地域学校協働活動を支援する取り組みを進めていきます。
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令和7年度第1回地域学校協働活動推進員等フォローアップ研修を実施しました
令和7年6月17日(火)に、ぎふ地域学校協働活動センター(岐阜県と岐阜大学による共同設置)の人材育成事業のひとつである「地域学校協働活動推進員等フォローアップ研修」を実施しました。
受講者の皆さんは、昨年度までに「地域学校協働活動推進員等育成研修」を修了し、現在、県内各地域で、地域学校協働活動推進員や地域コーディネーター、社会教育行政・公民館関係者、教職員等として活躍されている方々です。今年度は38名の受講申込がありました。
今回は、文部科学省 国立教育政策研究所 統括研究官の志々田まなみ氏を講師にお招きし、「持続可能な体制づくりをめざして」と題した講話をいただきました。子どもたちが学ぶ場は学校だけではなく、子どもの学びを広げていくためには学校と地域にいる様々なアクターがつながることが有用であって、持続可能な体制づくりを目指す上でも地域の中でつながりあうことは大切であると、参加者間でのワークを交えながらお話しいただきました。
また、講話後の意見交換の場では、地域学校協働活動の基本的なあり方を再確認する質問や、地域の人々を活動に巻き込んでいく工夫の仕方に関して質問があったほか、講話中に出た事例について深める問いもありました。
受講者からは、「事例を交えたお話で、それぞれの地域の特色を生かしながら、そこにあるヒト・モノ・コトをつなげることの大切さを学びました」、「さまざまな人を巻き込んでいくために、地域の人々に少しずつでも声をかけていくことを大切にしていきたい」、「志々田先生のお話をふまえて、地域の現状を整理して、やれることから進めていきたい」といった前向きな感想が聞かれました。
次回のフォローアップ研修は令和8年1月となります。ぎふ地域学校協働活動センターでは、今後も研修事業等を通じ、地域学校協働活動にかかわる方々を対象とした学びや情報共有の場を提供していきます。
志々田氏による講話の様子