令和6年12月4日(水)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業のひとつである市町村支援プログラムに基づき、美濃市教育委員会が主催する研修へ講師派遣を行いました。
この研修は、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的な推進について、窓口となる教職員の理解を深めることを目的に行われました。参加者は美濃市内の小中学校教頭など計13名でした。
研修会では、はじめに岐阜県環境生活部県民生活課 生涯学習企画監 安藤由美子氏から、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動をどのように結びつけていくかに事例を交えた講話がありました。その後は参加者間での意見交流の時間を設け、各地域での取り組みについて互いに紹介した後、学校と地域住民との間で子育てや地域づくりについて共通意識をどう築くかについて話し合いが行われました。
研修を通して、「コミュニティ・スクールや地域学校協働活動に関する用語の整理ができ、理解が深まった」という声があったほか、「各学校の教職員にも地域と学校がともに子育てや地域づくりに向けた意識をもつことを伝えていきたい」といった感想がありました。
ぎふ地域学校協働活動センターでは、今後も講師派遣プログラム等を通じて、地域学校協働活動を支援する取り組みを進めていきます。
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恵那市教育委員会にて市町村支援プログラムを実施しました
令和6年9月18(水)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業のひとつである市町村支援プログラムに基づき、恵那市教育委員会が主催する研修へ講師派遣を行いました。
この研修は、県内の先進事例から地域学校協働活動の在り方や推進員の役割を学ぶことを目的に行われました。参加者は恵那市地域学校協働活動推進員など計14名でした。
研修会では、高山市の大八まちづくり協議会 山本真紀氏による講演がありました。東山校区の地域学校協働活動を事例としながら、地域学校協働活動では学校を支援することや活動をすることを目的とするのではなく、「どのような子どもを育てるか」というめざす子ども像を地域と学校で共有していくことが大切であると話されました。
参加者からは、コーディネーターとして果たしている役割や、働き方改革などについての質問があり、山本氏と参加者がともに恵那市の現状を踏まえた推進員としての活動の在り方や、学校と地域との連携の進め方などに考えを巡らせる場面もありました。本研修を通して、地域学校協働活動は地域住民が学校のサポーターになるということではなく、地域のつながりをつくる契機としての在り方が大切であることが確認されました。
ぎふ地域学校協働活動センターでは、今後も講師派遣プログラム等を通じて、地域学校協働活動を支援する取り組みを進めていきます。
下呂市の研修会にて市町村支援プログラムを実施しました
令和6年11月21日(金)に、ぎふ地域学校協働活動センター事業のひとつである市町村支援プログラムに基づき、下呂市役所地域振興課が主催する研修会へ講師派遣を行いました。
本研修会は、下呂市の地域学校協働活動推進員に対して、学校運営協議会や地域学校協働活動の理解を深めるとともに、これら2つの一体的推進について、具体事例を参考にしながら事業の充実を図ることを目的に行われました。参加者は市内の地域学校協働活動推進員など計21名でした。
研修会ではまず、高山市の大八まちづくり協議会 山本真紀氏による学校運営協議会と地域学校協働活動の目的及び、それらを一体的に推進する意義についての講演がありました。その後、KPT法を用いたグループワークによって、それぞれの地域における現状と課題点、今後の活動で行っていきたいことを洗い出し、アクションシートを使って具体的な動き出し方や地域の目指す姿を明確にしていきました。
参加者からは、「講師に紹介された事例を参考にして自分たちの地域で取り組んでみたいアイディアや協力してもらえそうな人の顔が浮かんだ」という声や、「具体的に考えることによって、活動ができるのではないかという思いになった」などの感想がありました。地域学校協働活動推進員の方々にとって、地域の未来を具体的に考えるきっかけづくりとなる場となりました。 ぎふ地域学校協働活動センターでは、今後も講師派遣プログラム等を通じて、地域学校協働活動を支援する取り組みを進めていきます。
令和6年度第4回地域学校協働活動推進員等育成研修を実施しました
令和5年11月26日(火)に、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業のひとつである「地域学校協働活動推進員等育成研修」を実施しました。総まとめとなる今回は、岐阜大学全学共通教育棟教室を会場として、対面で実施しました。
ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学の共同で設置されました。同センターは、①人材育成・確保、②調査研究、③普及促進を行っており、今回の育成研修は①人材育成・確保に関する取り組みです。
受講者は、現在、県内各地域において、社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍する人々で、様々な課題意識をもって参加されていました。今年度は50名の受講申込がありました。
はじめに、岐阜大学教育学部准教授 板倉憲政氏から「現代の子どもの特徴と関わり方」と題して、現代の子どもたちについて考えていくために、子どもの自殺、虐待、薬物等の依存や自傷行為の実態、その背後にある心の傷や不安・苦悩、孤立・孤独などについての情報提供と、その知識を踏まえてどのように子どもたちと関わっていくことができるかについて、体験的なワークも交えながら分かりやすくご講義をいただきました。質疑応答では、「学校と地域の連携において地域の住民が子どもと接するときに気をつけるべき点は何か」という質問に対し、板倉氏から「地域の方がどこまで子どもに関わることができるかにかかっており、信頼できる大人の言葉は信頼していない大人の言葉より響きやすい。(子どもが困りごとを抱えているようであれば、)信頼できる大人(地域の住民)から必要な機関等につなげていくといったこともできる」と回答がありました。
その後、第1回から今回までの研修を振り返り、地域学校協働活動の可能性を探りながら、受講生間での情報交換を図るためのグループワークを実施しました。グループでの話し合いにおいては、研修を通じて、地域学校協働活動や推進員の活動内容や先行事例を学ぶ機会となったこと、自身の業務や取組を見つめ直すきっかけになったこと、楽しさや関わりやすさを作る工夫が大切であること、といったことを参加者自身の実践事例なども交えて話し合われていました。
今後、育成研修を終えた受講生がその学びを活かしながら地域学校協働活動推進員等としてそれぞれの地域で活躍されることを期待しています。