フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。
①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。
・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。
ぎふフューチャーセンターは、大学、地域、自治体がともに地域の課題を探り、未来に向かって新しい価値をつくる対話の場で、岐阜大学の地(知)の拠点整備事業の取組みの一つです。
今年度の第1回は、岐阜大学と岐阜県の共同開催で、県が提案したテーマについて、学生、教職員、自治体職員及び県美術館のボランティアの皆さんが話し合いました。
県美術館の未来へつなぐ対話
多様な人々が集い、アイデアを創出
6月5日、岐阜県美術館にて、「県美術館を活用して地域を活性化するには」をテーマにぎふフューチャーセンターを開催しました。また、ぎふフューチャーセンターに先立ち、希望者を対象に県美術館の概要や取組みを知るための見学会も実施しました。
ファシリテーターは小林由紀子地域協学センター特任准教授。まず、初対面の参加者が打ち解け合い、話しやすい雰囲気をつくるため、サイコロを使ったアイスブレイクからスタートしました。「好きな美術作品」、「子どものころによく描いていた絵」などサイコロを振って出た目に沿って自己紹介をし、場の雰囲気が和んだところで、第1セッション「県美術館のいいところ(今までのイメージと新たな発見)」に入りました。
今回は、「県美術館を活用して地域を活性化するため、たくさんのアイデアが欲しい」という県の意向を受け、ワールドカフェ方式により話し合いを進めました。ワールドカフェとは、メンバーの組み合わせを変えながら、4~5人単位の小グループで話し合いを続けるという対話手法のひとつです。話し合いのメンバーを変えることで、最初のテーブルでのアイデアが、他のテーブルへと拡がり、新たな発想がたくさん生み出される効果が期待できます。
最初のセッションの終了後、メンバーが席替えを行いながら、第2セッション「親しまれる県美術館になるには」、第3セッション「県美術館を活用して地域を活性化するには」と話題を掘り下げて話し合いました。
各グループのまとめと発表では、「サマーナイトミュージアムとして、期間限定で夜の美術館を無料開放する」「開館時間を工夫し、朝美・夜美などのイベントを実施」「周辺のお店と連携する」「駅からのアプローチを美術館とする『岐阜トリエンナーレ』化」といった意見が出され、若い学生からベテランの県美術館のボランティアの方まで、和気あいあいとした雰囲気の中、終了しました。
今回のフューチャーセンターをから得られたアイデアや意見を生かし、県美術館を活用した次の展開が期待されます。
緊張をほぐす アイスブレイク
アイスブレイクとは、氷のように固まった参加者間の雰囲気を和らげることをいい、主に話し合いの始めに行います。手法としては簡単な遊びやゲームがよく使われています。
サイコロを使った自己紹介
· サイコロの目には、自己紹介やセッションのテーマになる身近な話題を記載します。
· 順番にサイコロを振って、参加者それぞれが思い思いに出た目に沿って話します。
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自由に意見が出せる場 |
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