現在、地域協学センターが開催中のイベント、過去に開催したシンポジウムやフォーラム、FD・SDの様子を公開しております。
岐阜大学地域協学センターでは、2024年12月7日(土)に岐阜大学公開講座「『SDGs×地(知)の拠点』~人がつながる地域づくりと大学」をオンラインで開催しました。今回は「ウェルビーイングと地域活性化を実現する働き方」をテーマに設定し、岐阜県内の自治体関係者や企業関係者、全国の教育機関の関係者、地域住民の方々など27名の参加がありました。
基調講演では、アイスランド在住でアイスランド大学非常勤講師の西田めぐみ氏より、「アイスランドでのワークライフバランス実現可能性:インクルージョンの中で生きる日本人な私」と題して、アイスランドの文化的背景と当地でのワークライフバランス(WLB)の実情の紹介のほか、ご自身の教育者・研究者・家庭での役割をめぐる葛藤や気づきについての経験が語られ、最後に「自分と周りの人を大切にする人権意識と心の余裕」「自分自身がどう生きたいか」が大切だと指摘されました。
また、県内事例紹介として、十六フィナンシャルグループ 十六総合研究所の森俊介氏より「過疎化する地方は「多様な働き方」で活性化するか?」と題して、兼業・副業を通じた地域活性化事例の紹介、美濃市地域プロジェクトマネージャー大谷一夫氏より「保育園留学から見えた新たな家族と地域の可能性」と題して、保育園留学という仕組みを活用したワーケーションと子育てを融合した新たな関係人口づくりの展開、最後に、岐阜県健康福祉部子ども・女性局 男女共同参画・女性の活躍推進課 宮田敏生氏から「岐阜県におけるワーク・ライフ・バランス推進の取組み」と題して、岐阜県が認証する「ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」認証制度の紹介や、県内企業のWLB実現につながる優良事例の紹介がありました。
トークセッションでは、さらに岐阜大学教育学部3年生の繁ハナ子さん、地域協学センターの後藤誠一助教を交え、「個人と地域の幸せを実現する働き方や地域と関わり方とは?」をテーマに意見交換を行い、地域でのWLB実現に向けた問題提起や提案がありました。
公開講座の参加者に対するアンケートでは、「WLBの充実と『心のゆとり』といった関連性について気づきとなった」「WLBの充実している企業が選ばれる企業になってきている現状を再認識することができました」等の感想が寄せられ、多くの方からとても参考になったとの回答がありました。
なお本講座の講演録は、地域協学センターが発行する学術誌「地域志向学研究」Vol.9(2025年3月発行予定)に収録予定であり、後に地域協学センターWEBサイトからダウンロードすることが可能ですので、ぜひご覧ください。
西田めぐみ氏による講演の様子 トークセッションの様子
集合写真
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