地域が直面している課題は、複雑・広範化しており単一の領域科学では解決のできない課題が多く生起しています。こうした地域の課題の解決のためには、大学が地域の様々な課題を鋭敏にキャッチし、大学のもつ知・人・ネットワーク等を最大限駆使して、その課題の解決に向けた取り組みを推進することが必要です。
そのために、地域協学センターでは、学際的に複数の学問の「協働」、分野・部局(学部・センター等)横断的な連携の強化、地域と「協学」しながらこうした地域の課題解決に貢献する積極的な取り組み(課題解決に向けた実践的な方策等の研究及び地域志向教育活動)を「地域志向学」プロジェクトとして位置付け支援し、地×知の拠点形成に取り組みます。
平成26年度に実施する「地域志向学プロジェクト」が決定しました。採択されたプロジェクトに関しては、リンク先のとおりです。
【研究プロジェクト部門長より総括】
地域や自治体の人びと・学生・大学教職員などあらゆる立場の者が参加して地域の様々な課題について自由に議論する「場」である「フューチャーセンター」が、平成25年度には、岐阜市・郡上市・高山市で開催されましたが、そこでは、地域・自治体が抱える深刻かつリアルな課題について議論されるとともに、その課題の解決に向けた大学や学生に対する大きな期待が寄せられました。
この点を踏まえ、「地域志向学プロジェクト」では、「高齢社会」・「環境」・「過疎」や岐阜県内各地の課題についてその解決等に貢献する研究プロジェクトと、正課授業において新たに地域体験型の学習(実習)を導入・拡充する取り組みを公募しましたところ、「高齢社会」・「環境」・「過疎」をプロジェクトテーマとする「研究プロジェクトA」に16件、その他の岐阜県内各地の課題をプロジェクトテーマとする「研究プロジェクトB」に9件、地域志向教育活動を進める「地域志向教育プロジェクト」に4件と、たくさんの応募をいただきました。ありがとうございました。
どのプロジェクトも、地域・自治体の今日的課題を捉えた重要なテーマばかりでしたが、厳正なる審査の結果、「研究プロジェクトA」12件、「研究プロジェクトB」6件、「地域志向教育プロジェクト」4件を採択することとなりました。
採択されたプロジェクトにおかれましては、複眼的な視点から地域の課題の解決あるいは新たな問題の発掘等に向けた研究・教育に取り組んでいただきたいと思います。また、今回残念ながら採択には至らなかったプロジェクトにつきましても、地域の今日的課題を捉えた重要なテーマばかりでしたので、「地域志向」の観点から研究の着眼点や研究計画・実行計画、地域との関係性をより具体的かつ明確にし、経費計画の精査を行って、次年度以降、再度応募されることを強く期待いたします。
岐阜大学地域協学センター研究プロジェクト部門長 益川 浩一
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