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2025-11-28

令和7年度第4回地域学校協働活動推進員等育成研修を実施しました

 令和7年11月25日(火)に、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業のひとつである「地域学校協働活動推進員等育成研修」を実施しました。総まとめとなる今回は、岐阜大学工学部第一会議室を会場として、対面で実施しました。
 
 ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学の共同で設置されました。同センターは、①人材育成・確保、②調査研究、③普及促進を行っており、今回の育成研修は①人材育成・確保に関する取り組みです。

 受講者は、現在、県内各地域において、社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍する人々で、様々な課題意識をもって参加されていました。今年度は96名の受講申込がありました。

 はじめに、岐阜大学教育学部板倉憲政准教授から「現代の子どもの特徴と関わり方」と題して、現代の子どもたちについて考えていくために、子どもの不登校、虐待、薬物等の依存や自傷行為の実態、その背後にある心の傷や不安・苦悩、孤立・孤独などについての情報提供と、その知識を踏まえてどのように子どもたちと関わっていくことができるかについて、体験的なワークも交えながら分かりやすくご講義をいただきました。質疑応答では、「親や先生以外の大人との接点も重要との話があったが、具体的な事例が知りたい。」という質問に対し、板倉氏から「評価者でない、身近な近所の人などが、子どもたちに話しかけると、子どもたちの視点から見れば、自分のことを知られていないから安心して話ができるといった事例も聞く。そのような大人の存在が社会とつながる接点となる。」と回答がありました。

 その後、岐阜大学地域連携推進本部大宮康一准教授が進行役となり、第1回から今回までの研修での学びや気づきを振り返るグループワークを実施しました。グループでの話し合いでは、研修を通じて、地域学校協働活動や推進員の活動内容や先行事例を学ぶ機会となったこと、地域でのつながりの意味や価値を考えることができたこと、子どもの意見を聞き、子どもの目線で考える重要性を学べたこと、楽しさを感じてもらえる工夫が大切であること、といったことを参加者自身の実践事例なども交えて話し合われていました。そして、グループで地域学校協働活動の今後の可能性を話し合い、全体での共有を行い、最後に推進員として今後取り組みたいことを全員の前で一人一人宣言をして研修は終了しました。

 今後、育成研修を終えた受講生がその学びを活かしながら地域学校協働活動推進員等としてそれぞれの地域で活躍されることを期待しています。