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2024-12-03

令和6年度第4回地域学校協働活動推進員等育成研修を実施しました

 令和5年11月26日(火)に、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業のひとつである「地域学校協働活動推進員等育成研修」を実施しました。総まとめとなる今回は、岐阜大学全学共通教育棟教室を会場として、対面で実施しました。
 
 ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学の共同で設置されました。同センターは、①人材育成・確保、②調査研究、③普及促進を行っており、今回の育成研修は①人材育成・確保に関する取り組みです。

 受講者は、現在、県内各地域において、社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍する人々で、様々な課題意識をもって参加されていました。今年度は50名の受講申込がありました。

 はじめに、岐阜大学教育学部准教授 板倉憲政氏から「現代の子どもの特徴と関わり方」と題して、現代の子どもたちについて考えていくために、子どもの自殺、虐待、薬物等の依存や自傷行為の実態、その背後にある心の傷や不安・苦悩、孤立・孤独などについての情報提供と、その知識を踏まえてどのように子どもたちと関わっていくことができるかについて、体験的なワークも交えながら分かりやすくご講義をいただきました。質疑応答では、「学校と地域の連携において地域の住民が子どもと接するときに気をつけるべき点は何か」という質問に対し、板倉氏から「地域の方がどこまで子どもに関わることができるかにかかっており、信頼できる大人の言葉は信頼していない大人の言葉より響きやすい。(子どもが困りごとを抱えているようであれば、)信頼できる大人(地域の住民)から必要な機関等につなげていくといったこともできる」と回答がありました。

 その後、第1回から今回までの研修を振り返り、地域学校協働活動の可能性を探りながら、受講生間での情報交換を図るためのグループワークを実施しました。グループでの話し合いにおいては、研修を通じて、地域学校協働活動や推進員の活動内容や先行事例を学ぶ機会となったこと、自身の業務や取組を見つめ直すきっかけになったこと、楽しさや関わりやすさを作る工夫が大切であること、といったことを参加者自身の実践事例なども交えて話し合われていました。

 今後、育成研修を終えた受講生がその学びを活かしながら地域学校協働活動推進員等としてそれぞれの地域で活躍されることを期待しています。 

 板倉憲政氏の講義の様子

 グループワークの様子