2023-01-11

令和4年度地域学校協働活動推進員等育成研修が終了しました

 令和4年度ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業の一つである「地域学校協働活動推進員等育成研修」が終了しました。全4回の開催で、①6月30日(木)、②9月1日(木)、③10月6日(木)、④12月1日(木)に実施しました。ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学の共同で設置されました。同センターは、①人材育成・確保(市町村や社会教育関係団体と連携し、地域学校協働活動推進員(コーディネーター)などを育成する研修や、学生ボランティアの育成・確保)、②調査研究(市町村や社会教育関係団体と連携し、協働活動や家庭教育等の先進性・モデル性のある実践事例等の調査研究を実施し、発表・報告)、③普及促進(出前講義やワークショップに参画するなど市町村における推進体制づくりを支援するとともに、実践活動の促進に向けた普及イベント等を開催)を行っています。
 研修会受講者の皆さんは、現在、県内各地域において、社会教育行政、公民館等の施設、学校、地域団体等で活躍されており、様々な課題意識をもって参加されました。会場と開催方法については、①岐阜大学サテライトキャンパス等の対面とZoomの併用、②岐阜大学サテライトキャンパス等の対面とZoomの併用、③岐阜大学全学共通教育棟教室での対面とZoomの併用、④岐阜大学全学共通教育棟教室で対面、という形で実施しました。今年度は65名の受講申込があり、全員修了する予定です。
 ①では、一般社団法人とちぎ市民協働研究会代表理事/元宇都宮大学教授廣瀬隆人氏を講師に、地域学校協働活動の概論として、地域学校協働活動をどのように捉えて実践していけばよいか、地域学校協働活動推進員の役割や可能性等の講話がありました。受講者は、直接廣瀬氏に質問をするなど、双方向での学び合いの場となりました。
 ②では、岐阜小学校学校運営協議会青山朋宏氏から岐阜小学校における地域と連携した様々な事業や講座の事例紹介、高山市大八まちづくり協議会事務局山本真紀氏から地域と学校の協働・連携の事例を基に地域コーディネータの活動内容や役割の報告を行い、筑波大学准教授上田孝典氏から二つの事例に対する講評と講話、質疑応答を行いました。
 ③では、白川村教育委員会事務局社会教育主事新谷さゆり氏から「地域学校協働活動の企画・立案~はじまりは願いの共有から~」と題して、白川村の事例を基に地域学校協働活動の企画・立案、そして企画・立案において重要な住民の願いの共有方法や、将来の担い手育成などについての講義、そして、Zoomのブレイクアウトルームを活用して、受講者の間で情報交換や質疑応答を行いました。
 ④では、岐阜大学教育学部准教授板倉憲政氏から「現代の子どもの特徴と関わり方」についてのご講義と、その後の質疑応答では、受講者から大人の表情が子どもに与える影響、子どもたちが抱えている人間関係の築き方に関する悩みなどについて質問があり、板倉氏から丁寧な回答がありました。その後、研修の振り返りと情報交換のためにKPT法を活用したグループワークを実施し、各地域の実践例の内容、その成果と課題、挑戦していきたいことなどについて交流を行いました。
 受講者は、全ての研修が終わった後、学んだ成果をレポートにまとめて提出しました。今回の研修で学んだことを生かし、それぞれの地域でご活躍いただけることを期待しています。今回の研修を修了された方々には、さらなる学びの場としてフォローアップ研修が来年度に予定されています。


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第1回(サテライトキャンパス)

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第2回(サテライトキャンパス)

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第3回(Zoom)

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第4回(岐阜大学全学共通教育棟教室)