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フューチャーセンター

 フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。

①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。

・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。

 2014年11月05日   フューチャーセンター通信
フューチャーセンター通信 vol.8
高山市 フューチャーセンター 

ぎふフューチャーセンター(岐阜大学の「地(知)の拠点整備事業」における取組みの一つ)は、大学、地域、自治体がともに地域の課題を探り、未来に向かって新しい価値をつくる対話の場です。今年度の第5回目は、岐阜大学応用生物科学部で開講されている「荘川公民館大学」の一環で、学生、教職員、地域の皆さんを交えながらフューチャーセンターを開催しました。

今後の活動や調査へ活かす

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地域の自然を考える未来への対話 

8月23日(土)に高山市にある荘川総合センター文化ホール(高山市荘川町)にて、ぎふフューチャーセンターを開催しました。今回のフューチャーセンターでは、伊藤栄一地域コーディネーター(岐阜大学地域協学センター)による進行のもと、グループに分かれて対話を行いました。はじめに、自分にとっての身近な自然を参加者同士で話しました。「きれいな水」「里山」「おいしい野草」「雪」「野生動物」「荘川桜」「尾上郷の大イワナ」など様々な自然があげられました。次に、荘川の自然をどのようにしていけばよいかを対話したところ、「自然と共存していきたい」「必要に応じて手をかける」「地域外に住んでいる人に荘川の自然を知ってもらう」など、自然を保全し活用する意見がありました。最後に、グループで対話した内容を発表し、参加者全員で意見を共有しました。

今回のフューチャーセンターで提案された意見やアイディアが、今後の研究、調査、保全活動の参考になることが期待されます。

 

対話の中で出てきた意見・アイデア

<(荘川の)自然とは>

・景色を楽しむなど、五感で変化を感じることができる。

・川の氾濫や土砂崩れなど自然災害を引き起こす面もある。

・山菜、里山、植林地、清水など人が利用できるものである。

・観光資源になりうる。

・遊び場、知識探究の場、いやしの場など様々な役割があり、自然が身近に感じられる。

・きれいな水があり、自然が豊かである。(冬は雪があり、夏は涼しく、川と親しめる。)

<どのようにすればよいか>

・自然と共存していきたい。

・必要に応じて自然に手をかけるが、手をかけ過ぎない。

・ミズバショウを保全する。

・保全のためにシカ、イノシシを駆除することもある。ジビエとしての利用も考える。

・他地域に住んでいる人に対し、荘川の現状を知ってもらう。


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荘川公民館大学とミズバショウの植栽

風土保全教育プログラムの一つである荘川公民館大学は、平成16年度より岐阜大学応用生物科学部で(平成18年度まで地域科学部と共同で)開講されている講義です。地元の公民館を勉学の場として活用しながら、郷土史、現地での実地体験や聞き取り等を通じて、地域が育んできた風土について理解し、学びます。今年度の公民館大学では、ミズバショウの苗を植栽する企画に受講生と教職員も参加しました。植栽前に安藤正規助教からミズバショウの食害被害の調査や保全活動について講義がありました。山中峠には、かつてミズバショウがたくさん咲いていましたが、一時期にはほとんどのミズバショウが野生動物による深刻な食害を受けました。そこで飛騨森林管理署、高山市、地元町内会、岐阜大学の4団体が連携し、山中峠のミズバショウの保全にむけ、これまで活動を行ってきました。今回の公民館大学では受講生がこのミズバショウ保全活動に参加し、食害の被害や保全の植栽活動などの取り組みについて学びました。

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安藤先生による講義の様子

植栽前の講義会場

ミズバショウの

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シカによる食害

被害にあったミズバショウ

地元と取り組んだ植栽活動の様子


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