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フューチャーセンター

 フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。

①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。

・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。

 2014年10月31日   フューチャーセンター通信
フューチャーセンター通信 Vol.7
岐阜市 フューチャーセンター 

ぎふフューチャーセンターは、大学、地域、自治体がともに地域の課題を探り、未来に向かって新しい価値をつくる対話の場で、岐阜大学の地(知)の拠点整備事業の取組みの一つです。

今年度の第4回は、岐阜大学と岐阜市の共同開催で、岐阜大学生、大学教職員、岐阜市職員及び地域の皆さんが話し合いました(参加人数33名)。

ユニバーサル社会の実現に向けて

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異なった視点との出会い

8月18日(月)、岐阜大学付属図書館2Fのラーニングコモンズにて、「岐阜市でユニバーサルデザインを推進するには」をテーマにぎふフューチャーセンターを開催しました。

まず、岐阜市企画部政策調整課の職員より、バリヤフリーとユニバーサルデザインの違いや岐阜市ユニバーサルデザイン推進指針についての説明をし、参加者の意識の統一を図りました。

そして、事前課題である「会場に来るまでに見つけたユニバーサルデザイン」を説明しながら自己紹介を行いました。来る途中に見つけたユニバーサルデザインの写真を見せる参加者もいるなど、うちとけて話すことができ、参加者の距離がぐっと縮まりました。

場が和んだところで、6グループに分かれ、KJ法(テーマに基づいて、各自が意見を付箋に書き出し、模造紙に披露して図解化してまとめる方法)を使い、以下の3セッションを設けて段階を追って対話を進めました。

第1セッションは、「ユニバーサルデザインはなぜ必要か」について、付箋を使って意見を出し合うことにより、様々な視野を共有しました。第2セッションでは、多くの意見や考えに触れ、柔軟な発想を引き出すために、席替えをし、「ユニバーサルデザインはどう必要か」について話し合いました。ここでは、前セッションで出た意見を踏まえ、どうすべきかという観点をさらに加えました。第3セッションでは、第1セッションの席に戻り、これまでに挙がった意見をもとに「ユニバーサルデザインを推進するためにすべきことは何か?」について話し合い、これをまとめてグループごとに発表を行いました。

各グループの発表では、「子供の頃から相手の立場に立てるような教育」といったような教育の重要性の指摘に加え、まちづくりに関する意見や、場づくりの重要性などの指摘などがありました。その一方で、ユニバーサルデザインを推進するうえでのコストの問題や、推進することが過保護になることの懸念など、理想と現実のせめぎあいもみられました。こうした異なった視点と出会い、互いに触発し、新たな意見・アイデアを創造することが、ぎふフューチャーセンターの醍醐味です。

各グループからの意見・アイデア

・子供は教育、大人は共有

・本当に必要なものを見極める意識、教育

・ハートが1ばん!

・「もーやいこ」の精神で

・適切なユニバーサルデザインを議論する場づくりが重要

・ビジネスにつなげる

・過保護にならないこと


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対話の「場」所

ラーニングコモンズの紹介

岐阜大学は、平成26年7月1日に図書館をリニューアルし、増築エリア2階にラーニングコモンズを整備しました。映写ができる壁になっており、可動式のホワイトボードと、人数に合わせて組み換えができる可動式の机、イスがあり、対話がしやすくなっています。


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1人では気付けない問題点の発見

ユニバーサルデザインは、小中学校でも学習したことがありました。しかし、その時は、ユニバーサルデザインの良い面しか理解していませんでした。今回、いろいろな世代・立場の方々との対話を通して、今まで気付けなかった「問題点」まで発見し、視野を広げることができました。自分の考えが、他の人の知識や考え方によって深まる良い場となりました。


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いかに当事者意識をもつか

ユニバーサルデザイン推進の課題のひとつは、いかに当事者意識をもつかという点にあると感じました。そして、話し合いの場においても、異なる属性の老若男女が集まって当事者意識をもって話し合うことにより、大学だけ、行政だけでは出なかったであろう文殊の知恵が出ることが実感できました。さらには、異なる属性を思いやる気持ち(ハート)が大切であり、そのハートを育むためにも、異なる属性と出会い、学ぶ場であるフューチャーセンターの役割に期待します。

 


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同じ立場で話し合える場

フューチャーセンターに初めての参加であり、どんなことをやるのか、どんな雰囲気なのかと思って参加しました。さまざまな人が同じ立場で話し合えるという機会はあまりないので、とてもいい場だなと思いました。また、自分では思いつかないたくさんの意見が聞けてとても勉強になりました。今回の参加を機会に、今後の生活や行動にユニバーサルデザインの考え方が自然に反映されることになると思います。

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