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フューチャーセンター

 フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。

①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。

・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。

 2014年01月29日   フューチャーセンター通信
フューチャーセンター通信 Vol.1

大学生、社会人らが意見交換。

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地域の課題解決の糸口を探る

第1回ぎふフューチャーセンターを1月29日、JR岐阜駅前の岐阜大学サテライトキャンパスで開催しました。

フューチャーセンターは、学生や大学関係者、社会人など、職業や所属などの枠にとらわれず、多様な人々が未来について語り合う「対話の場」。ワークショップなどを通じて、未来に向けたアイディアや解決策を出し合い、地域の課題を解決する糸口を見つけます。この取り組みは、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択され、岐阜大学の地域貢献が期待されています。初回の参加者は定員を大きく上回る70人。大学生をはじめ、大学の教職員、連携を結んでいる岐阜市や郡上市、高山市の職員や社会人などさまざま。フューチャーセンターについてのレクチャーに続き、ワールドカフェ形式で2つのテーマについて意見を交換しました。ワールドカフェは、対話から「気付き」「アイディア」「学び」を生み出す話し合いの場として注目されており、まちづくりや地域での話し合い、企業や行政などで取り入れられています。

今回の目的は、「お互いの思いやできることをシェアすること」「フューチャーセンターの使い方を模索すること」「答えのない問題に、多様な人間で向き合う体験をしてみること」。会場では、飲み物やお菓子などがテーブルに用意され、カフェで語り合うような雰囲気の中で行われました。テーマは「地域が岐阜大学に期待すること」。「あなたは地域/大学を舞台にどんな取り組みをしているか」「大学と地域の関係がもっとこうなればいいのにと思うことはあるか」について語り合いました。参加者は1テーブル、4、5人となり、自己紹介しながら、テーマについて意見交換。メンバーを変えながら、次のテーマについてお互いの思いを共有しました。最後に、全員から出された意見が模造紙に貼られ、分かち合いを深めました。


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イノベーション、問題解決の土壌に。

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キャプションが入ります

フューチャーセンターの成果を語る

ワールドカフェに先立ち、静岡県立大学経営情報学部の国保祥子先生が、フューチャーセンターの概要を説明し、学生が取り組んでいる事例などを紹介しました。

ゼミ生のプロジェクト学習の場として設立した「KOKULABOフューチャーセンター」について触れ、「学生がファシリテーターを務めることにより、本質的な問いやポジティブな発言が出ます。また、企業研修や大学院授業で参加を呼びかけることで、人が循環するラーニングコミュニティが育っています」と話しました。また、実際にフューチャーセンターを活用したゼミ生の実践例の発表もあり、里山整備や商店街の活性化、日本酒の普及などの取り組みが紹介されました。

国保先生は、「フューチャーセンターは地域の人や企業にとって敷居が低く、産学連携の入口となりうるため、イノベーションや問題解決の土壌になります」と話し、「組織変革への起爆剤として、個人の小さな行動が大きな影響力につながります」と取り組みの成果を語りました。


futurecenter_06対話から多様なアイデアが生まれる

これまで長良川温泉博覧会のみちくさゼミなどに参加して、岐阜のまちづくりに携わってきました。今回ははじめての人ばかりでしtが、インターネットの情報では不十分で、このような場で、社会人の方をはじめ、多くの人と対話する中から、いろんなアイデアが生み出されることを感じました。後輩にも「おもしろい場がある」ことを伝えていきたいです。


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前向きに考える機会に

国保先生のゼミでは、里山づくりのフューチャーセンターを開催しています。いろいろな立場の人が参加して、里山について前向きに考える機会ができました。今回は、いつもと違うフィールドでの参加でしたが、多くの人と情報交換でき、理解を深めることができました。


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まちづくりの進展に期待

大学生の皆さんが岐阜市内の街中に入っていけるようになればよいと思います。人が集まるといろんな視点から新しいことが生まれます。フューチャーセンターが活用され、まちづくりが進んでいくことを期待します。

 


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