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フューチャーセンター

 フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。

①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。

・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。

 2014年10月17日   フューチャーセンター通信
フューチャーセンター通信 vol.6
フューチャーセンター 郡上市 

ぎふフューチャーセンターは、大学、地域、自治体がともに地域の課題を探り、未来に向かって新しい価値をつくる対話の場で、岐阜大学の地(知)の拠点整備事業の取組みの一つです。今年度の第3回は、岐阜大学と郡上市の共同開催で、学生、教職員、郡上市職員、地域おこし協力隊(郡上市)の皆さんを交えながら、36人で郡上の未来について話し合いました。

郡上の移住を考える未来への対話

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今を知り、想像を通じ、未来を志向する

7月2日(水)に郡上市にある八幡防災センターにて「郡上市へ移住する人を増やすためには」をテーマにぎふフューチャーセンターを開催しました。開催前に学生参加者などが八幡町の市街地を見学し、郡上のイメージを持って対話に臨みました。

 冒頭で、郡上市職員から郡上市の人口、市町村合併の歴史、地理などの説明があり、会場全体で市の概要を事前に学習しました。

 今回は、野村典博地域コーディネーター(岐阜大学地域協学センター・写真右)によるファシリテーションのもと、対話が進められました。対話に先立ち、自身が移住者であり、移住支援をしている小林謙一さん(郡上市交流移住・推進協議会・写真左)より、どんな人たちが移住するのか、どんな理由で移住することが多いのか、実際に移住した人たちの様子など郡上市の移住に関する話をいただき、参加者は移住者視点からの移住事情を伺い知ることができました。

 今回のフューチャーセンターでは、各参加者が「○○年後の自分」を想像(裏面参照)し自身を設定することで、当事者意識を持ちながら対話に参加できる環境づくりを工夫しました。対話は、「ワールドカフェ」というセッションごとに席替えをする手法を用いて、第1セッションでは「想像した未来の自分が、元気で幸せに暮らすために、住むのに困っている課題をどのように解決できるか」を、第2セッションでは第1セッションの内容を踏まえて「郡上市に住むことになった場合、自分の問題の解決を郡上市で実現するにはどうしたらよいか」を、第3セッションでは「郡上に移住する人を増やすためのアイディアは」をそれぞれサブテーマとして、様々なアイディアや意見を出し合いました。

 最後にグループで発表を行い、「地域で子どもを育てる」、「郡上として自立」、「おためし移住」など、多様なアイディアが出され、参加者全員で意見やアイディアを共有しました。その中でも特に移住の良い面だけではなく、負の側面も移住に際して理解してもうことが重要であるという意見が印象的でした。

対話の中で出てきた意見・アイデア

・モノ、食べ物、エネルギー、地域通貨全てを郡上で循環

・「日本に住みたいではなく、GUJOに住みたい」を目指す。

・おためし移住によって郡上の魅力(空き家+田んぼ+自然、人との関わり、お金がかからない)を 知ってもらう。


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ちょっと違う自分になる

○○年後の自分

 参加者が現在の自分の置かれた環境で考えても意見が出にくい場合、違う自分を想像することで、意見が出やすくなることが期待できます。例えば、20歳の参加者が老後の介護について対話する時に、「老後を迎えた自分」を想像し対話することで、テーマについて考えやすくなります。今回は参加者各自が将来の自分を想像した上で、移住を増やすことについて対話をしました。A4サイズの用紙を使い、向かって左半分に将来の自分のプロフィール、右半分に将来心配していること、困っていることを記載しました。これも対話を促進させるための一つの工夫です。


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